ニューヨーク・タイムズ(NYT)が発表した2018年度(1~12月)の業績は、売上高10億4257万ドル(+3.4%)、営業利益1億9016万ドル(+7.7%)、株主に帰属する純損失▲177万ドルとなりました。
2018年度(1~12月)の業績は、売上高10億4257万ドル(+3.4%)、営業利益1億9016万ドル(+7.7%)、株主に帰属する純損失▲177万ドルとなりました。
急拡大するデジタル事業の購読売上は、ニュース関連が3億7848万ドル(+16.1%)、クロスワードやレシピなどその他の商品が2213万ドル(+53.9%)となりました。有料購読者数はニュース関連が271万人(+21.6%)、その他の商品が64万人となりました。
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広告収益のうちディスプレイ広告は、印刷版が2億6916万ドル(-5.8%)、デジタル版が2億0203万ドル(+1.7%)でした。その他の広告は新聞が3022万ドル(-12.5%)、デジタルが5683万ドル(+43.4%)でした。広告は第4四半期で始めてデジタル版が印刷版を上回りました(1億0338万ドルと8834万ドル)。
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第4四半期には26万5000人がデジタル版を新たに契約しましたが、うち17万2000人がニュース関連で、残り9万3000人はクロスワードやレシピで、ニュース以外の製品も伸びている事が分かります。同社のマーク・トンプソンCEOは「2025年までに1000万人の有料会員数を目指す」と宣言しています。
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デジタル版の伸びを受け、同社では記者を拡充していて、2018年には120名が増員され、1600名となったとのこと。CEOは「購読者数の増加、広告主へのアピールは、何よりも私達のジャーナリズムの質にかかっています。更に成長を加速するため、ジャーナリズム、プロダクト、マーケティングに一層の投資を行っていきます」と述べています。
また、7年ぶりに購読料の値上げを検討していて、テストを行うことも明らかにしています。