歯科医院とユーザー(患者)とのマッチングサイト「seeker」(https://seeker-dental.com)を運営する株式会社plazaは、歯科業界におけるサクラや虚偽のネット口コミの実態に関する独自の調査を行い、その結果を発表しました。
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85%の歯科医院が”身に覚えのない口コミ”を経験
自分の働く歯科医院に関して、身に覚えのない口コミが投稿されていた経験がある歯科医院は全体の85%にものぼりました。また、その口コミの内容に関しては、ネット口コミの種類によって大きく異なっており、「検索エンジンの結果に表示されるタイプの口コミ」では”悪い内容”で身に覚えのない口コミが、「ポータルサイトに掲載されるタイプの口コミ」では”いい内容”で身に覚えのない口コミが投稿されていたとの回答が多数でした。

”身に覚えのない口コミ”の存在は各ネットサービスごとに大きな差が
嘘や身に覚えのない口コミがあったのはどの口コミサービスかを問う質問では、サービスごとに0%~90%まで大きく差が開きました。各サービス運営者の口コミへの審査基準やサクラを防止・排除する仕組みの有無や適用の度合いによって大きく差がついたと考えられます。

多くのユーザーは歯科医院の技術の良し悪しの判断に自信なし
また、口コミサービスにおいて評価を行う側のユーザー(患者)に関しては、歯科医院の医療技術に関して「わからない」や「なんとなく(高く・低く)感じる」といった回答をしているユーザが大半を占めていました。

しかしながら、歯科医院に関して、ネット上の口コミを「(全面的に・ある程度は)信じられる」との回答をしたユーザーが全体の7割を超える結果となりました。

今回の調査全体を通して、ネット口コミにおいては多くの身に覚えのない口コミが存在していること、またそれは”悪い内容の口コミ”のみならず、”良い内容の口コミ”においても多く存在していることが明らかになりました。また、口コミを投稿する側のユーザーの多くは、歯科医院の医療技術の判断にさほど自信がないのにも関わらず、多くのユーザーがこれらの口コミを信用しているといった側面が明らかになりました。