1月25日(現地時間)、米グーグルは、サードパーティクッキーの代替ソリューションとして開発を進めるAPI群「プライバシーサンドボックス」の新たな仕組みとして、「Topics」をテストしていくことを発表しました。これまで「プライバシーサンドボックス」の中心技術としてテストが実施されてきた「FLoC」の開発は終了します。
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「FLoC」への厳しい視線
プライバシー保護の潮流が高まるなか、グーグルは「Chrome」ブラウザにおいて、2023年後半までにサードパーティクッキーの利用を廃止する予定です。広告配信におけるターゲティングにおいてユーザーを識別するための新たなソリューションが必要とされています。
グーグルは、その代替ソリューションとなるAPI群「プライバシーサンドボックス」を支える重要技術として、「FLoC」という技術の開発を推し進めてきました。「FLoC」は、似たような閲覧履歴を持つ何千人ものユーザーをまとめて「コホート(群れ)」として識別するものです。ウェブサイト側は個人ではなくコホートに対して広告を表示するので、ユーザーのプライバシーを保護しつつ、適切なターゲティングを行うことが可能である、としていました。
しかし、「FLoC」においても個人が特定される可能性はあるとして、他の多くのブラウザやウェブサービスがFLoCの採用を拒否。各国当局や他の事業者などからは厳しい目を向けられててきました。