【メディア企業徹底考察 #154】オールアバウトの構造改革は20名の人員削減で本当に充分なのか?

・オールアバウトは人員削減等の改革実行。2024年3月期は5億7,000万円の純損失見込み
・コンシューマサービス事業が売上9割を占め、メディア事業は売上減少中
・メディア事業が大苦戦。必要な改革は不採算メディア閉鎖や人員移転

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情報サイト「All About(オールアバウト)」を運営する株式会社オールアバウトが、停滞局面に入って人員削減などの構造改革を実行します。

2012年9月に買収した手芸の生涯学習や専門講師の育成事業を行う株式会社コロネット(現:株式会社オールアバウトライフワークス)の従業員20名を契約合意解除にて削減。事業からの撤退を決定しました。

これに伴い、退職金などの構造改革費用2億5,000万円を特別損失として計上。2024年3月期は5億7,000万円の純損失(前期は8,200万円の純損失)となる見込みです。

ただし、オールアバウトは祖業のメディア事業で大苦戦をしており、更なる人員削減などの改革が必要なようにも見えます。

実質的な11期連続の増収から一転して減収へ

オールアバウトの2024年3月期第3四半期累計の売上高は、前年同期間比6.9%減の116億7,600万円、3億9,600万円の営業損失(前年同期間は7,100万円の営業損失)でした。今期は5億1,000万円の営業赤字で着地する見込みです。


《不破聡》

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