日本経済新聞社は、2024年10月末をもって静岡県での夕刊発行を休止し、11月から朝刊のみの発行へ移行することを発表しました。これに伴い、月ぎめ購読料は現在の朝刊・夕刊セット5500円(消費税込み)から、朝刊のみ4800円(同)に変更されます。
この決定の背景には、物流における人手不足や労務問題の深刻化があり、夕刊の宅配網の維持が困難になっていることが挙げられます。日本経済新聞社は、静岡県での発行体制の変更を余儀なくされたと説明しています。
購読者に対しては、新聞購読料の支払いをクレジットカード払いの「日経ID決済」に変更することで、追加料金なしで「ビューアーサービス」が利用できることを案内しています。これにより、朝刊のみの購読でも夕刊を読むことが可能となります。また、注目のテーマを掘り下げる「NIKKEIニュースレター」などの特典も提供される予定です。
日本経済新聞社は、今後もニュースを深く掘り下げ、新たな視点を提供する解説や分析に一層力を入れるとしています。引き続きのご愛読をお願いするとともに、購読者に対して日経ID決済への支払い方法の変更を呼びかけています。
新聞各社で配達地域を絞ったり、夕刊を縮小する動きが相次いでいます。部数が継続的に減少する中で、持続可能な体制を構築するための模索が続きそうです。