レザンファンティーヴィー株式会社は、株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO」を通じて、2024年12月17日より株主の募集を開始しました。
同社は、映像サービスの運用支援や映像制作を手掛ける企業です。主な事業として、関連会社のリンクキャスト合同会社が事業主体となっている「ペットTV」の運営業務を担当しています。「ペットTV」は、2024年8月20日にサービス提供を開始した「FASTチャンネル」で放送されています。
FASTは「Free Ad-supported Streaming Television」の略称であり、無料広告型のストリーミングテレビを指しています。FAST型サービスは、広告収入のみで成立するため、映像コンテンツを持つ多くの事業者が新たな収入源として注目しているモデルです。スマートTVを中心とした新しい視聴スタイルとして、北米やアジアを中心に急速に普及が進んできました。
視聴者にとっては、これまでのテレビ放送のようにチャンネルを選択するだけで番組が次々と流れてくるため、膨大な動画コンテンツの中から見たい番組を探す労力を軽減できます。また、SVODサービスとは異なり、無料で気軽に楽しめる点もメリットです。
レザンファンティーヴィーは、FAST型サービスの成長性を見込み、自社チャンネルの運営だけでなく、他社が事業主体を担うチャンネルの運用支援事業にも参入する予定です。今回の資金調達は、運用支援事業拡大のために実施されます。同社は、オンラインでの事業説明会を全6回開催します。第2回までは実施済みで、12月18日、19日、21日、23日に開催される予定です。
レザンファンティーヴィーの今回の資金調達は、急成長するFAST市場における新たなビジネスモデルの構築を目指す動きとして、業界内外から注目を集めそうです。