エイチームは2月13日、ストレイナー社の全株式を取得し、子会社化することを発表しました。取得価格は2億4,000万円で、デューデリジェンス費用等を合わせると2億6,300万円となり、3月3日に株式譲渡を実施する予定です。
ストレイナー社は「未来をつくる人に貢献する」をミッションに掲げ、若手ビジネスパーソンをターゲットとした経済ニュースメディア「Strainer」と上場企業財務データベース「Finboard」を運営しています。両事業を通じて約3万人のアクティブユーザーを抱え、有料経済メディア市場で「若手ビジネスパーソン向け」「成長産業特化」というニッチなポジションを確立しています。
エイチームは2024年9月に発表した中期経営計画で、法人向けマーケティング支援領域を新たな戦略の核に据え、M&Aによるサービス拡充を進める方針を掲げています。今回のストレイナー社の買収は、この戦略に基づく動きです。
経済メディアはエイチームにとって未開拓市場であり、新たな法人顧客の獲得につながると捉えています。また、エイチームグループのリソースや集客ノウハウの提供により、ストレイナー社単体の収益拡大も見込んでいます。
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今後、両社は集客ノウハウを融合し、「Strainer」と「Finboard」のさらなる利用拡大を図ります。将来的には両社の顧客基盤を活用し、エイチームグループの既存事業との相互送客を行うことで、サービス間のシナジーを創出し、両社のさらなる成長を目指すとしています。
エイチームは複数の市場で比較サイトや情報メディアを運営しており、今回の買収により経済メディア分野にも進出することになります。デジタルマーケティングサービスの拡充を進めるエイチームの戦略が、今後どのような成果を上げていくか注目されます。