The Breakthrough Company GO（以下GO）とサイバーエージェントは、インターネット広告事業における業務提携契約を締結したことを発表しました。提携により、両社はAI技術とクリエイティブの融合による新たなマーケティングソリューションの提供を目指します。
GOはクリエイティブを起点としたブランディングや事業開発支援に強みを持つ企業で、2017年の設立以来、スタートアップから大企業、省庁まで幅広い顧客を支援してきました。一方、サイバーエージェントはデジタル広告技術とクリエイティブ、マーケティング分野のAI研究に強みを持ち、2016年に設立した研究開発組織「AI Lab」を通じて高度なAI技術の実用化に取り組んでいます。
今回の提携では、両社の強みを活かした4つの取り組みが計画されています。まず、CMOや経営者向けの独自サポート体制の拡充により、企業全体のあるべき姿の策定から短期間でのトップライン伸長までを、ワンストップで支援するソリューションを提供します。
また、デジタル広告とAI、クリエイティブを組み合わせた高速マーケティング支援体制を構築する予定です。サイバーエージェントのデジタル広告技術とAI研究の知見を活用し、大型マスマーケティングや統合プランニングの成功確度と実装スピードの向上を図ります。
さらに、「事業成長に貢献するブランディング」を掲げるGOの独自ブランディングメソッドにサイバーエージェントのAI技術を組み合わせることで、ブランディング関連の制作スピードアップとコスト削減を実現します。
両社は、研修やナレッジ共有を通じて、ソリューション力向上を図ります。GOのクリエイティブ・ブランディング・マーケティングに関する知見、サイバーエージェントのデジタルマーケティングおよびAI研究の成果を、それぞれの社員教育に取り入れます。
サイバーエージェント常務執行役員の内藤貴仁氏は「生成AIの登場でクリエイティブ産業は過去最大の影響を受けるが、これは過去最大のチャンスでもある」と述べています。また、GO代表の三浦崇宏氏は「クリエイティブとは単なる面白い動画や素敵なコピー・デザインを作る力ではなく、人間の感情を動かし、企業や社会の課題を解決する力」と強調しています。
なお、両社は2025年7月10日に開催予定の新イベント「ブランドリーダーズコレクティブ」に参加し、新たなマーケティングの形を提案していく予定です。
