スカパーのメディア事業は減収続くもコストコントロールで大幅増益【メディア企業徹底考察 #210】

・スカパーは2025年3月期に過去最高の191億円の純利益を達成
・メディア事業は減収ながらコストコントロールで増益を実現
・アニメIPビジネスに注力し、新たな成長を目指している

企業 業績
【7月16日(水)開催】デジタルメディアの収益化とテクノロジー投資を考える ~TVer CTO登壇セミナー開催~
スカパーのメディア事業は減収続くもコストコントロールで大幅増益【メディア企業徹底考察 #210】
  • スカパーのメディア事業は減収続くもコストコントロールで大幅増益【メディア企業徹底考察 #210】
  • スカパーのメディア事業は減収続くもコストコントロールで大幅増益【メディア企業徹底考察 #210】
  • スカパーのメディア事業は減収続くもコストコントロールで大幅増益【メディア企業徹底考察 #210】

株式会社スカパーJSATホールディングスは、2025年3月期の純利益が191億円となって過去最高を更新しました。

衛星を活用して通信サービスなどを提供する宇宙事業が好調。増収に貢献しています。一方、かつての主力だったメディア事業は苦戦中。動画配信サービスの台頭や余暇時間の取り合いにより、衛星放送の「スカパー!」への加入者の減少が止まりません。そうした中でも、スカパーはコストコントロールを利かせて大幅な増益に持ち込んでいます。

そして、2024年から新たな取り組みとして開始したグローバルIP事業が存在感を発揮。アニメ「チ。-地球の運動について-」がヒットし、この事業の中核となる子会社スカパー・ピクチャーズは設立1期目で黒字化を果たしました。

エリート社長が仕掛ける増益のカラクリ

2025年3月期の営業収益は前期比1.5%増の1,237億円、営業利益は同3.6%増の274億円でした。3期連続の増収、営業増益。


《不破聡》

関連タグ

特集