株式会社スカパーJSATホールディングスは、2025年3月期の純利益が191億円となって過去最高を更新しました。
衛星を活用して通信サービスなどを提供する宇宙事業が好調。増収に貢献しています。一方、かつての主力だったメディア事業は苦戦中。動画配信サービスの台頭や余暇時間の取り合いにより、衛星放送の「スカパー!」への加入者の減少が止まりません。そうした中でも、スカパーはコストコントロールを利かせて大幅な増益に持ち込んでいます。
そして、2024年から新たな取り組みとして開始したグローバルIP事業が存在感を発揮。アニメ「チ。-地球の運動について-」がヒットし、この事業の中核となる子会社スカパー・ピクチャーズは設立1期目で黒字化を果たしました。
エリート社長が仕掛ける増益のカラクリ
2025年3月期の営業収益は前期比1.5%増の1,237億円、営業利益は同3.6%増の274億円でした。3期連続の増収、営業増益。