ビーマップおよび子会社のMMSマーケティングは、読売テレビ放送と共同で、テレビ番組を通じて地方の消費活動を促進し、地域活性化に貢献することを目的とした新プロジェクトを立ち上げると発表しました。
今回のプロジェクトは、読売テレビ制作の番組「秘密のケンミンSHOW極」をキーとして展開されます。19年目を迎える同番組は、特に地方から絶大な支持を得ている高視聴率コンテンツです。取り上げられた県や周辺エリアでは、通常の倍以上の視聴率を記録することもあります。
3社は、番組の放送対象エリアにスポットを当て、該当エリアを地元とする流通事業者から、系列の地方放送局にテレビスポット広告などの提供を受けることで、地域を1か月間盛り上げ、地元の消費に貢献する事業を共同で実施します。
ビーマップとMMSマーケティングは、これまで全国のスーパー、ドラッグストア、コンビニエンスストア向けの販促事業を多数展開し、実績を積み上げてきました。一方、読売テレビは日本テレビ系列の準キー局として、「秘密のケンミンSHOW極」のほか「名探偵コナン」など、多数の人気番組を制作しています。
読売テレビは、4月1日に同じ日本テレビの系列局である中京テレビ放送、福岡放送、札幌テレビ放送との4社による共同株式移転により、読売中京FSホールディングス(略称:FYCSHD)を設立しました。地域の情報を発信する中核企業として、放送を通じて地域社会の発展や活性化に貢献する姿勢を明確にしています。
今回のプロジェクトによる第一弾の取り組みを、6月末から7月下旬にかけて実施します。その後、効果測定を行い、十分な効果が実証されたと判断した場合は、2か月から3か月に1度のペースで同様の取り組みを、他のエリアでも実施する予定です。さらに効果が実証されれば、同様の取り組みを他の番組にも拡大・展開することも視野に入れています。
3社は、「放送+流通」で地域を盛り上げ、活性化を図るとしています。また、ビーマップは、アイドル・アーティストと鉄道会社と展開している「THE NEXT TOWN」の次の事業展開として、「放送局+鉄道+流通」の掛け合わせでも新たな地域活性を狙う考えです。
放送されたコンテンツと関連性の高い広告は視聴者の関心を引きやすく、地域の消費促進に寄与する可能性が高いでしょう。地方放送局の広告収入にも貢献するモデルであり、検証の結果が注目されます。
