Zoomなどオンライン会議の背景に本はいかが? キュレーションで活路を見出す書店

新型コロナウイルス(Covid-19)の感染拡大で、多くの企業が在宅勤務となり、社内会議や社外との打ち合わせがオンライン会議となっています。それを受けて、Zoom、Teams、meetなどのツールの利用が拡大しています。

そこでユーザーを悩ませているのが”背景問題”です。少しでも顔を見せて意思疎通を円滑にしたいと考える一方、自宅を見せるのはちょっと・・・という人も少なくありません。そのために各ツールは背景に画像を設定する機能を提供し、どんな画像を使うかという楽しみも生まれています。

これに対し、リアルな家の本棚を工夫することで会議相手に良い印象を与えられるのでは? という取り組みがボストン・グローブ紙で紹介されていました。3月から店を閉じているという地元の書店、Brattle Book Shopはオンライン会議で見せる為に、ユーザーの本棚をキュレーションするという提案を開始し人気を集めていると言います。

店長のケン・グロス氏は「誰かの本棚を見れば、その人のことがよりよく分かります。与えたい印象を考えて背景を選択するのです」とコメント。同氏は、本をこの種の装飾に使うのは書店にとって新しい仕事ではなく、家やオフィスあるいは店舗を飾る本をこれまでも沢山納入してきたと話しています。

この仕事は一つのツイートから始まりましたが、Vox Mediaが運営するCurbedが記事に取り上げたことで注文が集まるようになったそうです。顧客はビジネスマンや弁護士など、会議を沢山する人たちで、中には面接で優位に立つためにサービスを利用した人もいたそうです。

発想のきっかけとなったのは店員が見ていたテレビ番組だそうで、「真剣な問題で自宅から参加していた専門家の本棚に、まだ大学のテキストが置いてあったんです。それは可笑しいって。でも私達は本の専門家だから会議で見せるように良い本棚をキュレーションするのは出来るよねって同僚と話したんです」とのこと。

書店も新型コロナウイルスの影響で閉店する店舗が多く、ようやくゴールデンウィーク明けには大手チェーンも一部影響を再開し始めています。こうした状況下でも本のニーズは変わらない、という報告も見られますが、一方でこのように発想一つで新しいビジネスの種を見つける事ができる、という興味深い例ではないかと思います。

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Manabu Tsuchimoto
デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。

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