Instagramがステマを禁止、英国で当局からの指導で…「#ad」を義務付け

フェイスブック社は、英国の競争・市場庁(CMA)の指摘に基づき、自身が運営するインスタグラムで、ステルスマーケティングを実質禁止する措置を発表しました。スポンサー企業から報酬を得て投稿した広告付きのコンテンツに対し、広告であることを明示するタグを付ける…

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Instagramがステマを禁止、英国で当局からの指導で…「#ad」を義務付け

フェイスブック社は、英国の競争・市場庁(CMA)の指摘に基づき、自身が運営するインスタグラムで、ステルスマーケティングを実質禁止する措置を発表しました。スポンサー企業から報酬を得て投稿した広告付きのコンテンツに対し、広告であることを明示するタグを付けることが義務化されるようです。

蔓延るステルスマーケティング

英国の競争・市場庁(CMA)は、先月の調査で大多数のインフルエンサーが広告であることを隠して投稿を行っている、と報告しています。具体的には、インフルエンサーによる広告の4分の3以上が投稿内に広告であることを明示していない、と述べています。

英国の消費者保護法では、明確にステルスマーケティングが禁止されており、インフルエンサーの行為はそれに抵触しているということでしょう。また、支払いや報酬がどこにあるかを明確にしていない、と強調していることから脱税も懸念しているのかもしれません。

なぜ、広告であることを隠すのか、これについてはインスタグラムのコーチであり作家でもあるSara Tasker氏は、「インフルエンサーたちは、広告であると発覚して閲覧者が離れていくこと、エンゲージメントが下がること、売り目的と見られてフォロワーを失うこと、を恐れています」と語ります。また、「今回のような明確な開示基準を定めることで、金銭や広告に関係のない価値のある投稿を行っているインフルエンサーが報われるようになるでしょう」とも言っています。

インスタグラムがとる対応


《Yuichi Tateishi》

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