アップル、広告のプライバシー規制をついに適用・・・iOS14.5を配信開始

米アップルは4月27日、iOS14.5の配信を開始しました。今回のソフトウェア・アップデートで、ユーザーの個人情報保護を目的としたフレームワークであるApp Tracking Transparency (ATT) が導入されます。これにより、広告配信目的でユーザーをトラッキングするための端末識別子、IDFA(Identifier for Advertisers)にアプリがアクセスする際に、ユーザーのオプトインが必須となります。

広告IDを追跡、アクセスするためには、ユーザーの許可を得る必要がある(Appleの発表より)

ユーザープライバシー保護の意識が世界的に高まるなか、アップルは2020年にポリシー変更を発表。当初、2020年に変更が適用される予定でしたが、デジタル広告収益に大きな打撃を与えるとしてフェイスブックやメディア企業からの強い反発を受け、開発者・広告事業者に準備期間を与えるため適用が延期されていました。

モバイル広告の分析サービスを展開するAppsFlyerの調査では、事前の想定ほどの悪影響は無いだろうとの結果も示されていますが、それでもプライバシー重視の風潮は明確で、ユーザーデータに基づいたこれまでのターゲティング手法を考え直すことが求められています。

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【12月6日更新】メディアのサブスクリプションを学ぶための記事まとめ

デジタルメディアの生き残りを賭けた戦略の中で世界的に注目を集めているサブスクリプション。月額の有料購読をしてもらい、会員IDを軸に読者との長期的な関係を構築。ウェブのコンテンツだけでなく、ポッドキャストやニュースレター、オンライン/オフラインのイベント事業などメディアの立体的なビジネスモデルをサブスクリプションを中核に組み立てていく流れもあります。

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