パンデミックをきっかけに回復しつつあるメディアへの信頼・・・レポート「Media Moments 2021」

メディア界のニュースや見解を紹介している「Media Voices」と「What’s New In Publishing」は、2021年のメディア業界の動向をまとめたレポート「Media Moments 2021」を発表しました。前回のオーディオ編に続き、今回は「メディアの信頼性」についてご紹介します。 レ…

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メディア界のニュースや見解を紹介している「Media Voices」と「What’s New In Publishing」は、2021年のメディア業界の動向をまとめたレポート「Media Moments 2021」を発表しました。前回のオーディオ編に続き、今回は「メディアの信頼性」についてご紹介します。

レポートでは、メディアに対する信頼度は近年低下していたものの、今回のパンデミックは、メディアが大衆の味方であることを証明する機会を与えてくれたとしています。ロイタージャーナリズム研究所の今年のデジタルニュースレポートで調査した46カ国のうち、アメリカを除く、ほぼすべての国においてニュースメディアに対する信頼度は上昇したと述べられています。

地域ごとのに異なるニュースへの信頼

英国では、ニュースを信頼すると答えた人の割合が、1年間で28%から36%に上昇したとのことです。EU離脱前に記録した信頼度50%にはまだ及ばないものの、単年度の上昇率としては高い数字を記録しました。

一方、米国のメディアへの信頼度は低いままで、米国人のうち「ほとんどのニュースを信頼している」と答えた人はわずか29%で、調査した46カ国の中で最も低い信頼度でした。これは、米国の政治的対立を考えれば当然の結果で、メディアを信頼するかどうかは政治的分裂が大きく影響しているとしています。左派の半分以上の人が、「メディアは自分の政治的見解を持つ人々を公平に報道している」と考える一方で、右派ではわずか16%の人がそれに同意しました。


《Kasumi Matsumoto》

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