BuzzFeed、第2四半期で過去最高の売上げ1億680万ドルを達成も、純損失続く。

米バズフィード(BuzzFeed)が発表した2022年度の第2四半期(4-6月)の業績は、売上が1億680万ドル(約144億円)に対して営業損失が2488万ドル(約33億円)と前年同期よりも大幅に拡大しました。売上は初めて1億ドルを超えましたが、赤字が広がり、ユーザーの総利用時間も19%減の1億5400万時間と順調とは言えません

同社の収益のうち、広告事業は前年同期比11%増の5422万ドル、コンテンツ事業は前年同期比66%増の4,030万ドル、コマース収益は前年同期比22%減の約1,330万ドルとなっています。(同社の決算内容で大きな損失が生じているのは、前期にフェリシア・デラ=フォーチューナCFOが説明したサプライチェーンの遅延が原因での純損失である4460万ドルが、期を跨いで、引き続き影響しているかどうかは決算書の説明からは不明です。)

それとは別に、BuzzFeed Newsの戦略的再配置によるリストラ費用が350万ドルあり、トップエディターの退社(後任の編集長にはカロリナ・ワクラウィアック氏が着任)や早期退職によるスタッフの喪失が発生したと言います。その他、今期以降、ハフポストをベライゾン・メディアから買収した際のレイオフに約530万ドルのコストを要するとのことです。上場後に買収したZ世代メディアのComplexは引き続き順調のようです。

ジョナ・ペレッティCEOは第2四半期決算発表で、「不況の懸念が引き続き、広告収入に圧力をかけると予想しており、来るべき状況への備えをしている。」「私たちは、何度かの不況を乗り越え、業界の激変を乗り越えており、長期的な成長と収益化のための会社運営に自信を持っている。」と述べています。

しかし、バズフィード、コンプレックス、ハフポストを包含するこのメディア企業は、SPACを使ったIPO以来、業績に苦しんでおり、BuzzFeed(Nasdaq:BZFD)の株価は過去6カ月間でおよそ50%値下がりしています。

成長路線と位置づける映画とテレビ分野への進出計画については積極的に進めており、BuzzFeed StudiosはLionsgateとNBCUniversalとの提携で、Amazon Prime Videoで「Book of Love」「1Up 」「 My Fake Boyfriend 」といった作品が公開されました。またBuzzFeed Studiosは、元MTVおよびVH1の幹部であるポール・リッチを台本外番組の監督に採用し、彼のBoomTown Content Co.との台本外新企画の開発契約を締結しています。

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前田邦宏
メディアイノベーション見習いスタッフ。海外調査の最新動向を担当。分野を問わず、調べ物が好き。

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