ミンカブ、「ライブドア」事業をLINEから買収・・・総額72億円

株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドとLINE株式会社は、LINEが展開するlivedoor事業をLINEが新たに設立する完全子会社の株式会社ライブドアに対して吸収分割によって承継させ、その全株式をミンカブ・ジ・インフォノイドが取得し、完全子会社化することに合意したと発表しました。買収金額は総額72億円で、ほぼ全額を借入金で賄うとしています。

提供するサービスの月間利用者数の合計が約7,000万人、SNSのフォロワー数が2,400万に上るライブドアの子会社化により、ミンカブ・ジ・インフォノイドは既存ユーザーと合わせて8,000万人規模のユーザー基盤を有する国内有数のネットメディアグループとなります。

LINEから承継するlivedoor事業は、LINEによって運営されているニュースサイト等の事業で、国内最大級のブログサービス「ライブドアブログ」、国内政治や国際情勢、サブカルチャーからグルメの話題まで幅広い情報を伝えるニュースサイト「livedoorニュース」、国内最大級の韓国エンターテインメントニュースサイト「Kstyle」を主とした3サービスで構成されています。

金融メディア事業である投資家向けソーシャルメディア「みんなの株式」の提供からスタートしたミンカブ・ジ・インフォノイドは、金融・経済分野だけでなく、様々な分野・テーマでテクノロジーを活用した新たな情報提供の在り方を実現し、豊かな社会の構築に貢献することを目的にライブドアを完全子会社化します。

ライブドアの子会社化により、「TAMの大幅な拡大」「保有資産・ノウハウの利用価値の向上」「マーケティング力の強化」という3つの成長機会を得られると考えています。TAMの大幅な拡大では、事業ドメインを「金融」から大きく拡大できるユーザー基盤の整備と、投資家層から生活者層へとリーチを拡大し、資産形成層拡大の役割を主導的に担うことを目指せるポジションの確立を目指します。

保有資産・ノウハウの利用価値の向上では、既存メディアサービスとの相互乗り入れや保有するコンテンツ資産、AI技術、NFT技術と、今後取得する予定の技術やノウハウ等の活用機会を獲得。また、マーケティング力の強化では、ライブドアが持つ認知度の高いブランド、ユーザー基盤、ソーシャルマーケティングノウハウ、動画配信サービスによる集客ノウハウ等を活用したSEO依存から脱却し、マーケティングを強化します。

広告営業基盤の共通化やメディア運営のノウハウの共有といった両社のリソースを有効活用するほか、ミンカブ・ジ・インフォノイドが持つコンテンツ自動生成技術やNFT技術の利活用など、様々なシナジー効果を図っていきます。

ミンカブはライブドアのグループ化により、短期的には2024年3月期の連結売上高100億円超を確立し、さらに大きな事業規模を目指せる体制の構築を目指すとしています。

合算の売上は100億円を超える。ライブドア単体では約40億円
ライブドア事業単体の営業利益は12.5億円を想定。ただし年間3億円の設備投資を計画していて、さらにのれん償却費が発生する

子会社後のライブドア経営体制

代表取締役2名の略歴
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【12月6日更新】メディアのサブスクリプションを学ぶための記事まとめ

デジタルメディアの生き残りを賭けた戦略の中で世界的に注目を集めているサブスクリプション。月額の有料購読をしてもらい、会員IDを軸に読者との長期的な関係を構築。ウェブのコンテンツだけでなく、ポッドキャストやニュースレター、オンライン/オフラインのイベント事業などメディアの立体的なビジネスモデルをサブスクリプションを中核に組み立てていく流れもあります。

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