グーグル、検索エンジンに「対話型AI」を組み込みへ・・主力事業を賭けた決断

グーグルのCEOであるサンダー・ピチャイ氏は、4月6日、会話型人工知能(AI)をAlphabet Inc.の収益の半分以上を占める検索エンジン事業に組み込む計画を明らかにしました。これは、ChatGPTの急激なユーザー増やMicrosiftのBing/Edgeによる競合圧力への対抗を明らかにす…

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<p>Photo by Drew Angerer/Getty Images</p>
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グーグルのCEOであるサンダー・ピチャイ氏は、4月6日、会話型人工知能(AI)をAlphabet Inc.の収益の半分以上を占める検索エンジン事業に組み込む計画を明らかにしました。これは、ChatGPTの急激なユーザー増やMicrosiftのBing/Edgeによる競合圧力への対抗を明らかにするものです。

今回の発表は、The Wall Street Journalのインタビューの中で行われたもので、既に発表済みのGoogle Bartを単体で公開せず、検索ブラウザに組み込み、対話的に利用することを意味しています。つまり、検索連動広告という20年来の主力事業で、検索エンジンの市場を90%以上占めているGoogleユーザーの検索スタイルの在り方を大きく変えてしまう可能性があるのです。

マイクロソフトのBing検索エンジンは、既にBingの1日のアクティブユーザー数が1億人を突破し、2月7日のリリース以来4500万回以上のチャットが行なわれたことも発表されました。それに対して、検索の巨人Googleの1日のアクティブユーザー数は10億人です。圧倒的差があるとは言え、Googleが昨年1620億ドル収益を上げているこの検索市場で、1ポイント獲得するだけでも20億ドルの収益が得られる言われます。これはGoogleにとって大きな問題です。

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《前田邦宏》

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前田邦宏

メディアイノベーション見習いスタッフ。海外調査の最新動向を担当。分野を問わず、調べ物が好き。

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