Netflix、第1四半期決算は低調・・・米国の有料パスワード共有の導入は延期

Netflixの第1四半期決算は、ウォール街の加入者数予想を下回る一方、1株当たり利益ではアナリストの予想を上回り、必ずしも良いと言えない業績報告と内容になりました。株価は、時間外取引で11%まで下落しましたが、1.4%上昇するまでに回復しました。今回、投資家は判断…

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Netflixの第1四半期決算は、ウォール街の加入者数予想を下回る一方、1株当たり利益ではアナリストの予想を上回り、必ずしも良いと言えない業績報告と内容になりました。株価は、時間外取引で11%まで下落しましたが、1.4%上昇するまでに回復しました。今回、投資家は判断に迷いつつも、新しい共同経営者の力量に一定の評価を与えたようです。

第1四半期業績

以下は、Yahoo!ファイナンスがまとめたNetflixの第1四半期業績とウォール街のコンセンサス予想との比較です:

売上高:81億6,000万ドル、予想81億8,000万ドル

一株当たり利益(EPS): 予想2.86ドルに対し2.88ドル ←この数字は予想を上回っています。広告の効果です。

加入者数 純増数230万件の見込みに対し175万件 ←これは市場飽和を示しています。

3月31日に終了した四半期において、Netflixは、前年同期の16億ドル(1株当たり3.53ドル)に対し、13億1000万ドル(1株当たり2.88ドル)の利益を計上しました。売上高は、前年同期の78億7,000万ドルから81億6,000万ドルに増加しました。またNetflixは、第2四半期に82億4,000万ドル、1株当たり2.84ドルの収益を見込んでいることを明らかにし、ウォール街の予想である85億ドルの収益で1株当たり3.05ドルの収益を下回り、業績と収益の予想に失望しました。

更にNetflixは、今四半期中に米国を含む「広範な展開」を計画していることについて延期すると発表しました。当初、Netflixはこの展開を第1四半期の後半に行う予定でしたが、第2四半期に行うと発表しました。

「このことは、期待される会員数の増加および収益の恩恵の一部が第2四半期ではなく第3四半期に落ちることを意味しますが、このことは会員と当社のビジネスの双方にとってより良い結果をもたらすと確信しています」 と同社は決算発表の中で述べています。これらの経営判断を含め、共同創業者のリード・ヘイスティングス退任後、初の決算報告を投資家は困惑と失望で受け止め、一時株価は11%まで下落しましたが、時間外取引でほぼ回復しました。

また、すでにこのような取り組みを展開している海外市場において、加入者数の増加に影響を与えたと述べています。

Netflixの株価は当初10%以上下落しましたが、時間外取引でほぼ回復しました。

有料アカウントの共有は1億世帯以上!?


《前田邦宏》

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前田邦宏

前田邦宏

メディアイノベーション見習いスタッフ。海外調査の最新動向を担当。分野を問わず、調べ物が好き。

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