中日新聞社が関東圏で発行しているスポーツ新聞「東京中日スポーツ」が年内で休刊見込みであることが週刊新潮の報道で明らかになりました。
中日新聞社は「中日スポーツ」を発行していますが、その関東版として展開。野球では中日ドラゴンズ推しでしたが、サッカーでは名古屋グランパスではなくFC東京をメインに据え、F1報道に力を入れるなど独自色を出してきたということです。一方、部数は苦戦を強いられていて、「数万部まで落ち込んでいた」とのこと。
紙媒体が低迷する中、スポーツ新聞からの撤退も相次いでいます。西日本スポーツや道新スポーツが紙媒体での展開を既に辞めてデジタルにシフトしています。「東京中日スポーツ」は中日スポーツの関東版ということもあり、デジタルでも生き残るかは怪しい、とのこと。
スポーツ新聞はデジタルの方も、一部媒体でサブスクリプションへのチャレンジが行われているメディアもありますが、基本的にはPVを広告でマネタイズするモデルに依存していて、サイトを見ると広告で記事が埋もれているような光景を目にすることが多く、こちらも苦戦しているのではないかと見られます。そんな中、東スポは餃子を作ったり居酒屋を開店させたりと新業態に取り組んでいる模様。成否が気になります。