デジタルメディアの再生、大赤字から復活した「Medium」が取り組んだこと

・Mediumはコンテンツの品質改革と再交渉により、赤字から黒字へ復活した
・広告偏重からサブスクリプション重視へ、経費削減と人員最適化を実施した
・持続可能なビジネスモデルと危機判断で、デジタルメディアの再生例となった

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デジタルメディアの再生、大赤字から復活した「Medium」が取り組んだこと

毎月260万ドルの赤字から黒字転換へ――。米国のオンライン出版プラットフォーム「Medium」が2024年8月に達成した劇的な業績回復は、デジタルメディア業界に示唆を与えるものです。

同社のCEOトニー・スタブルバイン氏が7月に公開した詳細な投稿によると、2022年時点で月間260万ドル(約3億7000万円)の損失を計上していた同社は、わずか2年余りで持続可能な収益構造への転換を果たしました。この背景には、コンテンツ品質の抜本的改革と、投資家との大胆な再交渉がありました。

デジタルメディア企業が直面する収益化の困難は業界共通の課題です。広告モデルの限界が指摘される中、サブスクリプション型への移行を図る企業は多いものの、成功例は限られています。Mediumの事例は、そうした企業にとって貴重な教訓を提供するものとなりそうです。

品質危機からの脱却:「金儲け記事」との決別


《Manabu Tsuchimoto》

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デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの事業統括やM&Aなど。メディアについて語りたい方、相談事など気軽にメッセージください。

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