ポケモンなどを手掛けるオーバーラップが新規上場、”のれん”が最大の経営リスクか?【メディア企業徹底考察 #281】

・株式会社オーバーラップが新規上場、収益率は高くIPの創出が成長の鍵
・多額の”のれん”と無形資産が資産の約63%を占め、衰退リスクが懸念される
・今後のIPの影響力低下が最大の経営リスクで、安定した収益維持が重要

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ポケモンなどを手掛けるオーバーラップが新規上場、”のれん”が最大の経営リスクか?【メディア企業徹底考察 #281】

ライトノベル「IS 〈インフィニット・ストラトス〉」などを手がける株式会社オーバーラップホールディングスが、9月4日に上場承認され、10月6日にグロース市場に新規上場します。

営業利益率は25%と高い収益力を誇る会社です。ライトノベルでヒット作を生み出してマンガ化、アニメ化へとステップアップしてIPの影響力を拡大するというビジネスモデルはKADOKAWAやアルファポリス、IMAGICA GROUP(イマジカインフォス)などの競合と同じ。ヒットIPを創出できるかどうかが成長のカギを握っています。

今回のIPОは投資ファンドのエグジット案件で、オーバーラップには多額ののれんが計上されています。これが最大の経営リスクと言えるでしょう。

紆余曲折を経て誕生したオーバーラップ


《不破聡》

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