メタは詐欺広告で2兆円を稼ぐ、ロイターの衝撃的なレポートが波紋【Media Innovation Weekly】11/10号

・メタは詐欺広告で約2兆円の収益を得ており、内部では高ペナルティで誤魔化し続けている
・その広告は大量に表示され、信頼性低下や規制強化の動きが広がっている
・AI投資の裏には、不正広告収入を支える構造と、信用失墜のリスクが存在している

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メタは詐欺広告で2兆円を稼ぐ、ロイターの衝撃的なレポートが波紋【Media Innovation Weekly】11/10号

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今週のテーマ解説 メタは詐欺広告で2兆円を稼ぐ、ロイターの衝撃的なレポートが波紋

ロイターが衝撃的なレポートを発表しました。メタ(旧Facebook)が2024年に得た広告収入のうち、およそ10%、金額にして約160億ドル(約2兆4000億円)が、詐欺や違法商品の広告によるものだったというのです。さらに同社の内部資料によれば、FacebookやInstagramなどのプラットフォームでは、1日あたり150億件の詐欺広告がユーザーに表示されているといいます。

報告書の内容は、単なるスキャンダルにとどまりません。メタの内部ドキュメントによれば、同社は「詐欺広告の疑いが95%以上」と自動判定された広告主のみを禁止対象とし、それ以下の“グレーゾーン”の広告主については、なんと広告料金を割高に設定する“ペナルティ課金”で対応していました。つまり、完全な排除ではなく、「怪しいなら高く払ってもらう」構造を制度的に組み込んでいたのです。


《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの事業統括やM&Aなど。メディアについて語りたい方、相談事など気軽にメッセージください。

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