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今週のテーマ解説 苛烈なAI軍拡競争は持続可能か? 不名誉に輝いたPerplexityと、OpenAIの憂鬱
サンフランシスコのベイエリア、通称「セレブラル・バレー(脳の谷)」で開催されたAIカンファレンスにて、ある衝撃的な投票結果が発表されました。
300名以上の業界関係者が集まったこの「Cerebral Valley AI Conference」で行われた非公式の世論調査において、「最も崩壊する可能性が高いAIスタートアップ」として不名誉な1位に選ばれたのは、一時は検索エンジンを変革すると期待されたPerplexity(パープレキシティ)でした。そして、さらに驚くべきことに、AIブームの火付け役であるOpenAIが2位にランクインしたのです。
飛ぶ鳥を落とす勢いのユニコーン企業に対し、なぜ足元のシリコンバレー界隈から冷ややかな視線が注がれているのでしょうか。先週、GoogleのGeminiが新たなモデルでベンチマーク上の優位性を見せつけるなど、技術競争が激化する一方で、巨額の資本を飲み込み続けるAIビジネスモデルの「持続可能性」に対する疑念が、静かに、しかし確実に広がり始めています。

