苛烈なAI軍拡競争は持続可能か? 不名誉に輝いたPerplexityと、OpenAIの憂鬱【Media Innovation Weekly】11/25号

・AI業界の投票でPerplexityとOpenAIが崩壊リスクの高い企業に選ばれた
・巨額資金を集めるが、OpenAIの収益性やインフラ依存に懸念が広がる
・競争激化とコスト高により、AIの持続可能性と実利が急務となっている

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苛烈なAI軍拡競争は持続可能か? 不名誉に輝いたPerplexityと、OpenAIの憂鬱【Media Innovation Weekly】11/25号

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今週のテーマ解説 苛烈なAI軍拡競争は持続可能か? 不名誉に輝いたPerplexityと、OpenAIの憂鬱

サンフランシスコのベイエリア、通称「セレブラル・バレー(脳の谷)」で開催されたAIカンファレンスにて、ある衝撃的な投票結果が発表されました。

300名以上の業界関係者が集まったこの「Cerebral Valley AI Conference」で行われた非公式の世論調査において、「最も崩壊する可能性が高いAIスタートアップ」として不名誉な1位に選ばれたのは、一時は検索エンジンを変革すると期待されたPerplexity(パープレキシティ)でした。そして、さらに驚くべきことに、AIブームの火付け役であるOpenAIが2位にランクインしたのです。

飛ぶ鳥を落とす勢いのユニコーン企業に対し、なぜ足元のシリコンバレー界隈から冷ややかな視線が注がれているのでしょうか。先週、GoogleのGeminiが新たなモデルでベンチマーク上の優位性を見せつけるなど、技術競争が激化する一方で、巨額の資本を飲み込み続けるAIビジネスモデルの「持続可能性」に対する疑念が、静かに、しかし確実に広がり始めています。

「理不尽なバレー」か、冷静な市場の目か


《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの事業統括やM&Aなど。メディアについて語りたい方、相談事など気軽にメッセージください。

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