オールアバウトが2026年8月10日に発表した2027年3月期第1四半期決算短信によると、売上高は3,799百万円となり、前年同四半期比8.6%の減収となりました。営業損益は79百万円の損失となり、前年同四半期の18百万円の利益から悪化しています。詳細は決算短信で確認できます。
AIによる検索流入減が直撃
マーケティングソリューションセグメントでは、AIの台頭などにより総合情報サイト「All About」への検索流入(セッション数)の減少傾向が継続しています。同社はこの環境変化に対応し、広告単価の高いコンテンツへのシフトを進めた結果、プログラマティック広告の売上自体は前年を上回りました。

ただし、デジタルマーケティング事業では低粗利案件が多く含まれたことなどにより増収でも減益となり、セグメント全体では損失が87百万円に拡大しました。前年同四半期の67百万円の損失から悪化した形です。
こうした状況を踏まえ、同社はプログラマティック広告に依存しない収益源の開拓に力を入れています。具体的には「PrimeAd」や金融ライフサポート事業の拡大に取り組み、事業構造そのものの転換を進める方針を示しています。

コマース事業は集客接点を拡充
コンシューマサービスセグメントの中核である「サンプル百貨店」では、商品調達が復調傾向を見せています。ECモールの「Yahoo!ショッピング」への出店や、アリオ川口店などリアル店舗の新規オープンにより、集客接点の拡充が進展しました。

一方で、コマース領域における販促施策の再編が影響し、取扱高は減少しました。この結果、セグメントの売上高は3,344百万円となり前年同四半期比10.6%減、セグメント利益も113百万円と53.3%の減益となっています。

通期見通しは変更なし
同社は2027年3月期通期の連結業績予想について、2026年5月13日発表時点の数値から変更していません。通期の売上高予想は15,600百万円、営業利益は20百万円を見込んでいますが、親会社株主に帰属する当期純損益は700百万円の損失を想定しています。
第1四半期の業績悪化を受けても、同社は通期予想を据え置いています。なお、2027年3月期の配当予想については期末時点で未定としています。
中東情勢や金融資本市場の変動など外部環境への注視を続けながら、同社は「個人を豊かに、社会を元気に。」というミッションのもと、メディア&デジタルマーケティング事業とトライアルマーケティング&コマース事業を経営の中心に据えたグループ運営を進めています。









