YouTube、2つのジャーナリズム支援プログラムを始動・・・日本からは4人と2メディアが参加

YouTubeは現地時間5日、5月に参加者の募集を開始した2つのジャーナリズム支援プログラムの参加者が決定したことを発表しました。

YouTubeは5月、Google News Initiativeの一貫として、「Creator Program for Independent Journalists(独立系ジャーナリスト向けクリエイタープログラム)」と、「The Sustainability Lab for Digital-First Newsrooms(デジタルファーストニュースルームの持続可能性ラボ)」を発表。参加者を募集していました。

Creator Program for Independent Journalists

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このプログラムの参加者は、今後1年間、動画の制作や編集、視聴者の開拓、起業、YouTubeでの経済的な持続可能性などに関するトレーニングを提供されます。さらに、ビデオコンテンツ制作のための助成金が支払われるほか、同業者やYouTubeのエキスパートとの情報交換を行うこともできます。

今回、49名の独立系ジャーナリストが参加者として発表されました。日本からは、元NHKアナウンサーの堀 潤氏や、「時事YouTuber」として活動するたかまつなな氏、元朝日新聞記者で移民問題などを扱う村山 祐介氏、元北海道放送記者の構 二葵氏の4名が選ばれています。

The Sustainability Lab for Digital-First Newsrooms

このプログラムに参加するジャーナリズム事業者は、助成金の提供、YouTubeによる1対1のサポートを受け、ビデオ制作やビジネスプランを開発するなかで、お互いに学び合う機会が得られるとのことです。

全65パートナーのうち、日本からは、Business Insider JapanNewsPicks Studiosが参加しています。

ニュースソースとしてのソーシャルメディア

近年、ニュースを得るための情報源としてソーシャルメディアを利用する人は増加傾向にあります。Pew Research Centerの調査によれば、米国の成人の53%が、ソーシャルメディアを「頻繁に」または「ときどき」ニュースソースとして利用しており、23%がYouTubeから定期的にニュースを入手しています。

ニュースソースとして定期的に利用されるソーシャルメディアの調査。YouTubeは、Facebookに次いで2位。(Pew Research Centerの発表より)

しかし、フェイクニュースや誤情報の拡散はプラットフォームにとって喫緊の課題となっており、各事業者が解決に向けて取り組んでいます。

YouTubeは、「世界で起きていることを知りたいと思ってYouTubeを訪れるすべての人に、多様なソースからの信頼できる情報へのアクセスを増やしていきたい」としています。

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【12月6日更新】メディアのサブスクリプションを学ぶための記事まとめ

デジタルメディアの生き残りを賭けた戦略の中で世界的に注目を集めているサブスクリプション。月額の有料購読をしてもらい、会員IDを軸に読者との長期的な関係を構築。ウェブのコンテンツだけでなく、ポッドキャストやニュースレター、オンライン/オフラインのイベント事業などメディアの立体的なビジネスモデルをサブスクリプションを中核に組み立てていく流れもあります。

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