インプレスホールディングスとメディアドゥ、プリントオンデマンド書籍出版市場の拡大に向けて業務提携に関する協議を開始

株式会社インプレスホールディングスは、株式会社メディアドゥとPOD(プリント・オンデマンド)書籍出版市場の拡大を目的とした業務提携について協議・検討を開始することで合意したと発表しました。

日本の書籍流通業には、書店が仕入れた書籍を自由に返品できる委託販売制度がありますが、既存出版社は返品リスクを最小限に抑えるため、売れる可能性がある書籍を中心に出版する傾向があります。

この制度により、ニッチなテーマを取り扱った書籍、読者が限られる書籍などの出版を希望する著者・出版者に参加のハードルが高く、インターネットが発達し、さまざまな情報が発信できる環境が整っている現在も、経済的な理由で書籍流通は出版機会が限定されがだといいます。

注文ごとに1冊ずつ印刷・製本して出荷できるPOD(プリント・オンデマンド)は、こうした書籍流通の経済的な課題を解決する仕組み。委託販売となるPODを採用する書店により、見込み製造を一切行うことなく紙書籍を販売できる仕組みが定着しつつあります。

PODは、出版する側は事前の見込み製造がないため初期コストを大幅に低減でき、容易に多品種出版が可能なため、注文ごとに印刷・製本でき、在庫切れがまったく発生しないサステナブル(持続可能)な出版となっています。これにより読者は、在庫切れなく多種多様な書籍をいつでも購入することが可能です。

子会社の株式会社インプレスR&Dで、個人向けPOD書籍出版・電子書籍出版の販売支援サービス「ネクパブ・オーサーズプレス」を展開するインプレスホールディングスと、POD出版サービスを行う書店への取次業務(以下、書店POD)を2015年より開始し、2019年より書店PODとオンデマンド印刷の双方展開のPODサービス「PUBRID」を展開するメディアドゥは、業務提携に関する協議を開始。これら2つのサービスを核に、著者・出版者を対象とした各種サービス提供の検討を行うとのことです。

両社はすべての著者、個人出版社、新興出版社、既存出版社内の新規部門などの出版者に向け、両社が持つPOD書籍出版のノウハウを生かして出版のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進する新しい出版環境を提供し、より豊かな出版文化の形成を目指すとしています。

業務提携検討の範囲

主な検討内容は、「POD書籍の出版(企画立案、制作支援)」「POD書籍の流通、販促支援」「PODを活用した書籍製造サービス」の3点です。将来的には、両社共同でPOD書籍出版サービス会社を設立することも視野に入れて活動するとのこと。

今後については、業務提携の検討に基づき、必要に応じて発表する予定としています。

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