マーチャンダイジング・オンとエム・データは、データ連携によるサービス強化と、共同サービス開発のための業務提携を開始しました。マーチャンダイジング・オンが提供する流通POSデータサービス「RDS」と、エム・データが提供するTVメタデータを連携させることで、TV番組やTV-CMでの商品露出が売上に与える影響を確認できる新サービスを開発します。「RDS」の速報性を活かし、TVメタデータ連携によるユーザーの便益を向上させることが狙いです。
マーチャンダイジング・オンの「RDS」は、1988年に開始された日本のPOS市場データベースの先駆けで、現在は約6,600店舗のPOSデータを日々収集しています。一方、エム・データの「TVメタデータ」は、関東・中京・関西エリアのテレビ局で放送された番組やCMをテキスト化し、データベース化したものです。
エム・データは、TVメタデータに「RDS」搭載の商品マスタを連携し、TV番組やCMで露出する商品に関する独自の商品マスタを構築します。これにより、流通小売におけるTVメタデータの活用促進や利便性の向上を図る計画です。両社は、データ連携によるサービス強化を皮切りに、商品需要や食品ロス、トレンド予測、仕入最適化などの面でリテールDXを支援します。
さらに、金融業界でのデータ利用促進においても、両社のアセットを融合し、マルチなオルタナティブデータを株価の先行指標として確立するために連携を強化します。具体的には、TV番組やTV-CMでの商品ブランド露出と売上データから業績を推定し、株価の指標として活用する予定です。
マーチャンダイジング・オンとエム・データの提携により、流通業界や金融業界におけるTVデータ活用の新たな可能性が広がります。