KADOKAWAが中国テンセントグループと資本提携・・・約300億円の資金調達を実施

株式会社KADOKAWAが中国テンセントグループとの資本業務提携を結び、テンセントグループがKADOKAWAに300億円を出資することを発表しました。


資本業務提携は、同グループの中核会社Tencent Holdings Limited(騰訊控股有限公司、深セン市)が間接的に完全保有する子会社であるSixjoy Hong Kong Limited(以下「Sixjoy」)及びテンセントジャパン合同会社(以下「テンセントジャパン」)を通じ、同グループとの間で資本業務提携に係る契約を締結する形でおこなう旨、2021年10月29日開催の取締役会で決議しました。

テンセントグループ側の払込期間は11月15~26日を予定し、調達した300億円の全額を2024年3月までにコンテンツ事業への投資に充てる予定です。出資比率は6.86%で、第3位の株主となると見込まれています。

KADOKAWAとテンセントは、2016年に出版事業を展開する合弁会社「広州天聞角川動漫有限公司」を設立し、KADOKAWAのIPを使った電子書籍、アニメ、ゲーム中国向け配信ビジネスで協業を継続的に進めてきました。そして、協業展開の一層の強化を進めるため、資本提携するに至っています。

巨大かつ急成長中の中国コンテンツ市場は、日本企業にとってもかねて魅力的なターゲットとなっています。しかし、一方で政府の規制が厳しい市場でもあり、売上拡大には壁が存在していたのが事実。特に外国製アニメの放映・配信に対する規制は強く、現地での大規模展開において、中国企業との提携は不可欠です。

テンセント側も、製作委員会での議論など企画段階からアニメ企画に入り、中国マーケットに合うものを源流から押さえることができるなどのメリットがあります。テンセントは、ゲーム事業強化のためEpicその他海外企業へ多額の出資を行っており、今回の提携も、その延長線上にあるものと見られます。

KADOKAWAの夏野剛社長は29日19時からAbemaTVで配信された「#アベプラ①ネット発展は政治や選挙を変えたのか?MCひろゆき」に出演した際、「出資によってアニメ製作時に制作委員会に入ってもらい(製作委員会の)出資比率に応じてテンセントが中国でゲーム事業の展開ができるようにしたい。中国は難しいマーケットでもあり、KADOKAWAとしてもパートナーが欲しかったことで思惑が一致した」と提携の理由を語りました。

テンセントは日本企業では過去にゲーム会社のマーベラスやプラチナゲームに出資しています。

29日付で提出された有価証券届書で、KADOKAWAは資金の用途として「出版点数を増やすための編集者の確保、アニメや映画の作品数を増やすためのプロデューサーの確保やアニメ製作にまつわるスタジオや制作設備の増強、アニメやゲームの制作投資、製作委員会への出資など」を挙げています。
 

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堀 鉄彦
1986年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社。 日経イベント、日経パソコン、日経ネットナビなどの雑誌編集を経験後、独立し、2018年4月に(株)ブロックチェーンハブに参画。グループ内に(株)コンテンツジャパンを立ち上げる。ブロックチェーン×コンテンツのプロジェクトに取り組む。2019年10月にビヨンドブロックチェーン(株)の取締役に就任。電子出版制作・流通協議会や電子書籍を考える出版社の会など複数のメディア系業界団体でデジタル系サービスの動向レクチャーを定期的に行っています

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