AI関連サービスを提供するアローサル・テクノロジーは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。主な出資者は株式会社Vision Platformと株式会社識学、その他金融機関です。
アローサル・テクノロジーは2013年に設立され、2015年から、AIインテグレーション事業を展開してきました。2023年には、AIリスキリング事業やAIコンサルティング事業を開始しています。今回の資金調達は、これらの事業をさらに拡大するとともに、新たに開発中のeラーニング搭載型AIツール攻略メディア「WA2(ワッツ)」の認知度向上とプロダクト強化を目的としています。
生成AIの市場拡大に伴い、企業内人材のリスキリングの重要性が高まってきました。一方で、日本はOECD加盟国38ヵ国中31位と生産性が低く、2040年には1,000万人を超える人材不足に陥ると予測されています。
アローサル・テクノロジーは、これまでに10,000名以上に対してAIリスキリング研修を提供してきました。しかし、日々進化するAI技術と増加するAIツールに、働く人々がついていけないのが現状だといいます。
同社が提供する「WA2」では、AIツールのわかりづらさを解決し、業務改革を容易にすることを目指しています。2025年にはeラーニング機能をリリースする予定です。
アローサル・テクノロジーの代表取締役である佐藤拓哉氏は「資金調達を通じて、eラーニング型AIツール攻略メディア『WA2』をより多くの方に届け、より効果的なDX推進を可能にするプロダクト強化とコンテンツ開発を進めていきます」とコメントしています。投資家からは、日本の産業競争力向上への貢献や、未来の技術革新を牽引することへの期待が寄せられています。
日本企業にとって、AI活用促進と人材育成は急務となっています。アローサル・テクノロジーのeラーニング搭載型AIツール攻略メディアが、国内のAI活用促進にどのような影響を与えるか、注視していく必要がありそうです。