ホットリンクは、同社グループの米企業Effyis, Inc.(サービスブランド名:Socialgist)が、データクラウド企業Snowflake社と戦略的パートナーシップを締結したことを発表しました。
今回の提携により、Socialgistが保有するグローバルなSNS投稿、レビュー、掲示板などのユーザー発信データが、「Snowflake Marketplace」上で提供可能になります。「Snowflake」はデータインフラ領域において高く評価され、世界中の企業や公共機関が採用しているクラウド型データプラットフォームです。
本連携の戦略的意義として、Socialgistにとっては世界中の企業に対して自社のデータセットを提供する新たなチャネルを獲得できる点が挙げられます。Snowflakeの顧客基盤へのアクセスが可能となることから、潜在的な新規顧客の獲得が期待されています。
提供されるデータの活用例としては、アプリレビューからの不満点抽出、視聴者の嗜好データを活用したレコメンド精度の改善、業界動向に関するKOLの発信傾向把握などが想定されています。SNS上で拡散するミームやトレンドの早期検知、消費財分野における潜在ニーズや製品課題の兆候を可視化することにも使用できます。
Snowflakeユーザーにとってのメリットは、ユーザー発信データにSnowflake環境内から直接アクセスできる点です。データ移動が不要となり、社内データとの連携や機械学習モデルの活用が容易になります。また、Snowflakeのガバナンス基準に準拠した、セキュアでAI活用に適したデータが得られます。
近年、企業におけるAI活用やリアルタイムな意思決定の重要性が高まり、SNS投稿やレビューといった生活者による発信データを起点とする実態把握や傾向分析への関心が高まっています。本提携により、Socialgistは多岐にわたる発信データをSnowflake環境上で活用可能とすることで、データドリブンな経営判断および市場環境の把握を支援する高度な分析基盤を提供します。
ホットリンクグループは、SNSへの投稿など、生活者の声の投影であるソーシャル・ビッグデータを分析し、企業のマーケティング活動や報道、災害対策など幅広い分野での活用支援を行っています。今回の提携により、グローバルなユーザー発信データの活用範囲がさらに広がることが期待されます。