サブスクリプションビジネスを実施、促進する統合プラットフォームを提供するPIANOは、フランスを拠点とするWeb解析、文脈解析データを扱うAT Internetの買収が正式に成立したと発表しました。
目次
両社事業のシナジー
AT Internetは、British Broadcasting Corporation(BBC)、Deutsche Telekom、NBC Sports、The Wall Street Journal、The Weather Company(IBM)などの大手パブリッシャーやメディア企業、小売、金融、政府、交通機関など様々な業種の企業・団体にサービスを提供しているWeb解析のリーディング企業です。

AT InternetはPIANOとの統合後、月に1,450億を超えるWebページビューを計測し、Webサイトでのパーソナライズ機能を提供します。また、モバイル、テレビ、スマートスピーカーや、その他ネイティブアプリケーションでのカスタマーエクスペリエンスの向上をサポートしていきます。
PIANOは今回の買収により、文脈解析を活用した業界初のCXプラットフォームを構築。カスタマージャーニーの最適化やパーソナライズ施策にAT Internetが持つWeb解析ソリューションを活用し、データをより効果的にカスタマーエクスペリエンスに活かす業界初のプラットフォームを提供します。
今後、両社のテクノロジーを連携することで業界初となる「高品質でより具体的なユーザー行動データの大規模収集」「CDPで扱うデータのさらなる拡張による広告収益データやサブスクリプションの取引データ、コンテンツ分析データ・顧客の属性データの結合」「顧客のセグメント作成や、リアルタイムなカスタマージャーニーの視覚化や最適化」が可能になります。
今回の取引には、Updata Partners、Rittenhouse Ventures、Sixth Street Partnersからの資金提供による現金と株式交換の両方が含まれており、PIANOはAT Internetの株式を100%取得します。また、PIANOはGCA Advisors、AT InternetはDuff & PhelpsのM&A事業部門であるPagemill Partnersを専属財務アドバイザーとして採用しました。
PIANOとは
グローバルサブスクリプションコマースやCXプラットフォームを提供する企業です。性別や年齢、年収といった様々な顧客のデモグラフィックデータをAIや機械学習を利用して構築し、有効なマーケティング施策や広告収益の向上を支援します。
AT Internetとは
Web解析、文脈解析データを扱う企業です。管理データは、GDPRやCCPAなどのプライバシー・コンプライアンスに準拠。サイト訪問者が各デジタルチャネルにどのようにアクセスしたか、サイト内で起こしたアクションや閲覧傾向などを効果的に測定・分析するサポートを行っています。