株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、生成AIを活用した「AIエージェント」との対話によって広告プランの作成やシミュレーション、スライド資料の自動作成が可能なシステムを開発し、社内への導入を開始しました。AIエージェントとの双方向的なコミュニケーションにより、ユーザーの個別の事情に即したプラニングが可能となります。

AIエージェント機能は、広告主ごとの出稿実績からメディアの最適予算配分を行うソリューション「Digital AaaS CV Simulator」に搭載され、UIUXが刷新されました。ユーザーは、複数のエージェント特性から目的に合ったものを選び、AIエージェントとの対話で予算や出稿期間を決定できます。予算や条件の入力において、誤りがあった場合に通知するアラート機能も実装しています。

本機能を社内で運用したところ、業務のスピードが最大5倍向上しました。AIエージェントは、3つの機能により、精緻なプラニングと業務プロセスの効率化・高度化を実現させ、広告効果の最大化を目指します。
対話インターフェース
AIエージェントとのチャット形式での対話により、デジタル広告CVのシミュレーションを実施します。また、従来のシミュレーター同様に選択項目や数値入力を組み合わせたシミュレーションも可能です。

カスタマイズ
ユーザーは「dialog」という機能を通じて、メディアに関する新たな知識やプラニング特性をAIエージェントにインプットでき、個別の事情に合わせたチューニングが可能です。

スライド自動作成
AIエージェントが広告プランシミュレーションの結果を説明し、チャット履歴をもとにスライド形式の資料を自動作成します。

博報堂DYメディアパートナーズは、広告メディアビジネスの次世代型モデルAaaSとして提供する、TV広告やデジタル広告における各ソリューション群に対して順次AIエージェントの導入を進めていく予定です。博報堂DYグループでは、今後も技術開発や実証実験を積極的に実行し、社会のDXに貢献していく方針です。
今回発表されたAIエージェント機能は、広告業界の業務におけるDXを加速させる取り組みです。AIエージェントとの対話を通じたメディアプラニングは、効率化と精度向上を実現し、広告主にとっても大きなメリットとなるでしょう。