博報堂DYホールディングスと博報堂テクノロジーズは、コンテンツを活用したマーケティングやキャスティング業務を支援する「STRATEGY BLOOM CONTENT」を開発し、社内での利用を開始しました。
「STRATEGY BLOOM CONTENT」は、博報堂DYグループが独自に保有するデータをもとに、様々な角度からコンテンツの利用状況やファンの特性を分析することが可能となるツールです。商品と相性の良いコンテンツを独自指標に基づいて評価し、コンテンツを活用したマーケティングプランニングの効率化・高度化の実現に貢献します。
本プロダクトは、博報堂DYグループが6月に発表した統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」の一環として提供されるものです。同プラットフォームでは、メディアビジネスやデジタルマーケティングなどのマーケティング領域から、クリエイティブ制作、販促・CRMなどコマース、流通領域までをワンストップで統合・管理できます。
開発の背景には、コンテンツビジネスの成長と、「推し活」のような生活者とコンテンツの新たな関係性があります。企業がコンテンツを活用したマーケティングを企画する際には、コンテンツを発信するクリエイターや企業のメッセージと、ファンについての深い理解が求められています。
本ツールでは、博報堂DYグループの専門チーム「コンテンツビジネスラボ」が2011年より実施している「コンテンツファン消費行動調査」のデータを活用しています。この調査は1万人を対象として、音楽やアニメ、ドラマ、スポーツなど計11ジャンルについて実施されています。
主な機能として、「リーチ力」「支出喚起力」のランキング分析があります。利用者の多さを示す「リーチ力」や、ファンの支出の多さを示す「支出喚起力」といった独自指標を用いて、コンテンツをランキング形式で表示。性別、年代、コンテンツジャンルなどで絞り込みが可能です。

また、コンテンツファンプロファイル分析機能も備えており、各コンテンツの利用者・ファンについて、デモグラフィック特性、メディア利用状況、コンテンツの嗜好性など、データを一覧表示できます。年収やライフステージ、利用するSNSやネットサービス、支出するポイントなど、多角的な分析が可能です。

今後は、インフルエンサーやSNSに関連するデータなどのデータも拡充し、より幅広いコンテンツを多角的に分析できる環境を構築する予定です。また、別途開発している「STRATEGY BLOOMやMEDIA BLOOM」のプロダクトとシームレスに連携し、全体戦略の策定やメディアプランニングといったマーケティングの幅広い工程で効果的なコンテンツ活用を支援するとしています。