毎日新聞社のサービス「1分ニュースzukai」が、実教出版が提供する2026年度用教科書の指導者用デジタルコンテンツに採用されることが発表されました。2026年4月から配信を開始します。
「1分ニュースzukai」は大量のニュースから毎日新聞社が旬の重要テーマを厳選し、図表と短い解説をセットで提供するメディアです。2024年9月にサービスを開始しました。ビジュアルを中心にニュースを分かりやすく解説する点が特徴で、教育現場ではNIEや地歴・公民科、家庭科などの科目を中心に活用されています。
今回、高校の地理歴史や公民、家庭科の教科書などを発行する実教出版と連携し、「1分ニュースzukai」の一部コンテンツが指導者用デジタルコンテンツ「1分ニュースzukai実教版」として配信されることになりました。
2026年4月からは、教科書の単元に沿ったコンテンツを毎日新聞記者が厳選し、月に10本のペースで提供します。図表はダウンロードが可能で、そのままプリントや資料に活用可能です。教科書や資料集に載っていない最新ニュースを扱っており、時事問題が出題される入試対策や小論文対策にも役立ちます。
利用には指導者用デジタルコンテンツの購入が必要で、科目は問いません。動画を含めた全コンテンツを利用する場合は、1分ニュースzukaiへの申し込みが必要です。同社では法人プランも開始しており、教育現場でのニュース活用をサポートしています。
AIを悪用したフェイクニュースなどが問題になる中、信頼性の高い情報を教育機関に届ける仕組みは報道機関の新たな役割を確立する試みといえます。現場での活用状況により、他のメディアも教育向けコンテンツ開発を強化する可能性がありそうです。