フェズは、リテールメディアソリューション「Urumo Ads」において、購買データの活用でメディアの価値向上を支援する新たなSSP機能「Urumo Moment」の提供を2025年9月より開始すると発表しました。本機能は、ジーニーとの提携により開発しています。
「Urumo Moment」により、連携するメディアは自社の広告枠に専用タグを設置するだけで、購買データに基づく定量的な「メディア価値の可視化」や、「Urumo Ads」を利用するメーカーの高品質なブランド広告配信による「収益向上」が可能になります。
第一弾として、日本気象協会およびALiNKインターネットが運営するメディア「tenki.jp」との連携を発表しました。「tenki.jp」は、日本最大級の天気予報専門メディアで、年間約59億PVを誇ります。
フェズは、全国15の流通企業と連携し、ID横断型の購買データや店頭データ、バイヤー施策データ、販促データなどを管理・分析するリテールデータプラットフォーム「Urumo」を開発・提供しています。
「Urumo Ads」は、「Urumo」をベースとした広告ソリューションです。主要広告メディアとの連携により、広告効果のみならず購買効果までを一気通貫で可視化することができるほか、プランニング・ターゲティング精度の向上も実現できます。
「Urumo Ads」では、Google広告やMeta広告など9つの広告媒体と連携し、広告ソリューションを展開しています。利用メーカーから、より幅広いメディアの中から自社ブランドに合ったメディアを選択したい、より費用対効果の高いメディアプランを検討したい、といったニーズが寄せられていました。
一方、メディア側は、特性に合ったブランド広告を配信したい、メディア価値の客観的な証明が難しい、といった課題感を持っていました。
「Urumo Moment」はそれぞれの課題を解決すべく、開発されたサービスです。連携する特定のメディアの広告枠に、「Urumo Ads」を導入しているメーカーのブランド広告を配信します。
特長として、メディアの特性に合った広告配信で収益向上を図れる点が挙げられます。「Urumo Ads」は、大手ドラッグストアやスーパーマーケット、ホームセンターに配荷のある、大手消費財メーカーを中心に2025年4月時点で480ブランド以上が導入しており、メディアの特性に合うブランド広告の配信が期待できます。
また、購買データに基づく定量的なメディア価値の可視化も可能です。「Urumo Ads」の「メディアプランナー」を使うことで、メディアデータと購買データに基づき、メディアの閲覧者と各ブランドの「購買相性」を定量的に可視化できます。
広告配信後は、広告効果に加え、どの程度実購買につながったかを可視化する「購買検証レポート」を提供。これにより、定量的にメディア価値(相性や売上貢献度/ROI)が証明でき、広告主へ納得感の高い提案が可能になります。
連携するメディアは、自社メディアの広告枠に専用のタグを設置するだけで配信が可能で、広告獲得やレポーティングはフェズが行います。同社は、今後もソリューションの開発やパートナー企業との連携強化を通じて、業界の課題解決に貢献していく方針です。