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ワシントン・ポストの広告ツールZeusがアップデート・・・グーグルの支援を受け動画広告でも効果測定が可能に

1月27日、ワシントン・ポストは自社が提供するパブリッシャー(サイト運営者)向け広告ツールZeusのアップデートを発表しました。今回のアップデートでは、ビデオ広告に対しても効果測定を行えるZeus Videoが追加されており、このサービスはグーグルニュースイニシアティブと呼ばれる支援事業のサポートのもと開発されたようです。また、同社のベータテストによれば動画広告のCPMが2桁台の伸びを記録したとのことです。

ワシントン・ポストのZeus Technology

ワシントン・ポストでは、2019年からZeus Technologyと呼ばれるパブリッシャー(サイト運営者)や広告主向けのツールプラットフォームを展開しています。これは、以下の3つのサービスから構成されています。

  • Zeus Performance
    パブリッシャーが掲載する広告の効果を測定するツール。サイト閲覧者への広告視認性や表示速度を改善し、CPM(インプレッション単価)向上に貢献することができる。
  • Zeus Prime
    広告主を対象にした自動広告の購入ユーザーインターフェース。ワシントン・ポストが所有している広告枠の在庫をリアルタイムで表示。その場で購入し、そのまま広告を掲載することができる。非常にシンプルな広告設計インターフェースが特徴。
  • Zeus Insight
    広告主向けのCookieに依存しない広告ターゲティングツール。ワシントン・ポストが所有するファーストパーティーデータを活用し、サイト閲覧者の趣向を調査することで、効率的なターゲティングを可能とする。

今回の発表に関連しているZeus Performanceは、パブリッシャーが広告収益の測定や設計などによって時間をとられず、コンテンツ制作に注力できることを目的として開発されているようです。

新発表のZeus Video

今回、上記の3つのサービスに加えて4つ目のZeus Videoが発表されました。このツールは、Zeus Performanceの動画版といえるものであり、動画広告のパフォーマンス測定を行うことが可能となっています。一般的に動画広告の効果測定は、視聴回数、完全視聴率、クリック数、コンバージョン数などの測定が求められています。現在の情報ではどこまでの測定が可能かは不明ですが、いずれも測定可能とみてよいでしょう。現在はベータテストの段階であり、Zeus Performance に連携する形で提供されることとなるようです。

Zeus Videoはワシントン・ポストが単独で開発したものではなく、グーグルニュースイニシアティブのサステナビリティラボからのサポートを受けて開発されています。同ラボではYouTubeと連携がなされており、今回のサービスもYouTubeのノウハウを受け継いだものと考えられそうです。

同社によると、画像広告の効果測定ツールであるZeus Performanceでは、導入したパートナーが所有する広告枠のCPMが平均35%も伸びる結果となりました。そしてZeus Videoでは、ベータテストの結果として、動画広告のCPMが2桁台の伸びとなったことが報告されており、効果も立証済みのようです。CPMとは、広告1000回表示あたりの掲載料を表しており、サイト運営者にとって広告枠にどれだけ価値があるかを表しています。

存在感を増すグーグルニュースイニシアティブ

Zeus Videoを支援したグーグルニュースイニシアティブは、2018年に「質の高いジャーナリズム」や「ニュースにおけるオープンなエコシステム」などの支援を掲げて発足した支援事業とです。これまで、世界中の報道機関と連携することで様々なプロジェクトを遂行してきました。最近では、新型コロナウイルスのワクチンに関するデマ防止のため、300万ドルもの大金を投入し、基金を設立しています。今回はよりよいエコシステム構築を目的として、ワシントン・ポストとコラボレーションしたようですが、その資金力と技術力から、今後同様のプロジェクトが増えていくと考えられるでしょう。

ニュースパブリッシャーでありながら強力なマーケティングツールを提供するワシントン・ポストは、さらにどのような進化を遂げるのでしょうか。

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