【メディア企業徹底考察 #82】eスポーツのウェルプレイド・ライゼストが上場決定、動画配信が成長のカギを握る

eスポーツ大会の企画・運営を手掛けるウェルプレイド・ライゼスト株式会社が2022年10月25日に上場承認され、11月30日にグロース市場に上場します。eスポーツを主力事業とする会社の上場は初めて。VTuber事業で初上場となったANYCOLOR株式会社の初値が高騰しただけに、ウェルプレイド・ライゼストの上場にも注目が集まります。

ただし、目先の成長力は限定的であるように感じます。今後、動画配信を拡大し、BtoBからBtoCへと事業内容を広げられるかどうかが、長期的な成長を左右します。

カヤックの後ろ盾を得てライゼストと合併

ウェルプレイド・ライゼストはWebプロモーションを手掛ける株式会社カヤックの子会社。2017年6月に業務・資本提携契約を締結しました。カヤックは2022年10月25日時点でウェルプレイド株62.4%を保有しています。上場後も過半数超を継続保有する予定。ただし、カヤックとウェルプレイド・ライゼストはほとんど取引関係がなく、経営についても独自性が保たれているとしています。

2020年11月にカヤックが広告制作などを行うSANKOの株式を4億6,900万円で取得。子会社化しました。SANKOの子会社でeスポーツ事業を展開していたのがライゼスト。2021年2月にライゼストとウェルプレイドが合併し、ウェルプレイド・ライゼストが誕生しました。

2021年10月期は売上高が前期の2倍となる16億7,100万円、経常利益が16倍の1億3,100万円に跳ね上がっていますが、背景にはライゼストとの合併があったものと考えられます。

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【12月6日更新】メディアのサブスクリプションを学ぶための記事まとめ

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