
- デジタルメディア
デジタルメディア再編加速、G/O Media解体で見えるメディア業界の構造変化
・欧州メディア企業KeleopsがG/O MediaからゲームニュースサイトKotakuを買収
・G/O Mediaの資産売却が進み、残るのはThe Rootのみとなった
・Keleopsは米国市場でのテック系メディアポートフォリオ拡大を目指している

- デジタルメディア
欧州でGoogle AI Overviewsに独禁法違反の申し立て、パブリッシャーが損害訴え
・独立系出版社連合がGoogleのAI Overviews機能について、EU競争法違反でブリュッセルに申し立てを行った
・出版社側は、GoogleがAI要約でコンテンツを無断使用し、トラフィックや収益の損失を被っていると主張している
・Googleは検索結果上位にAI要約を配置することで自社サービスを優遇し、出版社の原文コンテンツを不利にしていると指摘されている

- デジタルメディア
Cloudflare、AIクローラーをデフォルトでブロックし「Pay Per Crawl」で料金を請求するシステムを構築
・CloudflareがAIクローラーをデフォルトでブロックし、「Pay Per Crawl」で料金請求を可能にした
・支払い機能やアクセス制御をHTTPレスポンスコードや技術的署名を活用して実現している
・新規ドメインは自動的にAIクローラーの制御を選択でき、エージェント時代の基盤作りも視野に入れる

- 業績
屋外広告のヒットが新規上場、増収ペースの鈍化を乗り越えられるか?【メディア企業徹底考察 #272】
・株式会社ヒットは屋外デジタルサイネージ市場において2025年上場し成長を目指す
・デジタル化により収益性を向上させ、豊富な広告媒体と提案力が強みとする
・増収を狙う投資計画も進行中だが、営業力の維持が今後の成長の鍵

- デジタルメディア
ワシントン・ポスト、情報源が記事にコメントできる新機能を導入 双方向ジャーナリズムで読者離れに歯止めをかけるか
・ワシントン・ポストは実名引用の情報源がコメントできる新機能「From the Source」を導入した
・対話型ジャーナリズムにより読者との関係強化と収益増を狙う試みである
・他紙も政治スタンスや見解提示を通じてデジタル時代の報道の新形態を模索している

- デジタルメディア
BBC.com、米国市場で課金制導入 月額8.99ドルでプレミアム体験を提供
・BBCが米国で初の有料サブスクリプションモデルを開始、年額49.99ドルまたは月額8.99ドルでニュース記事への無制限アクセスを提供
・BBC.comは現在、世界で1億3900万人、米国だけで6000万人近くの訪問者を獲得し、前年比2桁成長を記録
・動的課金モデルを採用し、ユーザーのエンゲージメントに基づいて課金対象を決定、カジュアル読者は引き続き無料でアクセス可能

- デジタルメディア
ペイウォールの限界、僅か1%のみが有料購読に繋がる
・アメリカ人の83%が過去1年間でニュースに課金しておらず、ペイウォールに遭遇した際も1%のみが支払いを選択
・ペイウォール遭遇時の最多対応は「他の無料情報源を探す」(53%)で、32%は情報取得を諦める
・高学歴・高所得・民主党支持・高齢者層でニュース課金率が高く、大卒者は27%が課金経験あり

- AI
「CC signals」始動・・・AI時代のクリエイティブ・コモンズを持続可能にする新フレームワーク
・CC signalsはAI時代の持続可能なクリエイティブ共有を目指す新フレームワークです
・コンテンツ所有者が再利用に関する意思表示をしやすくし、オープンエコシステムを促進します
・パブリックフィードバックを受けて2025年にアルファ版公開予定で、共に協力を呼びかけています

- デジタルメディア
「クリックと広告を最大化するモデルは終わった」AIジャーナリズムとクリアな価値観で挑む、アクセル・シュプリンガーの野心的戦略転換
・従来のクリック・広告重視のビジネスモデルは終わり、新たにAIを活用した戦略に転換
・直接オーディエンスとの関係構築や価値観の明確化により信頼と収益基盤を強化
・新事業や価値観を提示し、構造的課題に包括的に対応する野心的戦略を展開

- デジタルメディア
Googleが新収益化ツール「Offerwall」を一般提供開始 - メディア収益の多様化を支援
・Googleの新ツール「Offerwall」は多様な収益源を促進しメディアの収益化を支援する
・読者が広告視聴やアンケートなど複数の方法でコンテンツへアクセス可能にする仕組み
・特に中小メディアにとって技術と資金の壁を越える有効な収益化手段となる

- 業績
IMAGICA GROUPのMBO成立で上場廃止決定、上場メリットの少ない会社で同様のケース相次ぐか?【メディア企業徹底考察 #271】
・IMAGICA GROUPはMBOにより上場廃止し、非公開化を決定した
・上場メリットの低下と映像業界の変化で、同様のケースが増える可能性も
・IP活用や事業構造改革で、新たな収益源獲得と成長戦略を模索している

- AI
AIが自動販売機を運営したら大赤字、人間への親切心がアダに? Anthropicの興味深い実験
・AnthropicがClaude Sonnet 3.7を使って1カ月間オフィス内の自動店舗を運営する実験を実施
・AIは商品選定や価格設定は行えたが、利益機会の見逃しや損失販売などで最終的に赤字となった
・実験中にAIが自分を人間だと錯覚する「アイデンティティ危機」が発生し、AI自律性の予測困難性が明らかになった

- デジタルメディア
英エコノミスト、デジタル転換で成長軌道を維持
・エコノミストグループはデジタル化で売上と利益を2%伸ばし、成長を維持している
・デジタル購読者増加と法人向け二桁成長が収益拡大に寄与している
・AI導入や組織再編により効率性と持続可能性を高め、安定した事業基盤を構築している